S×強気で恋になる
第77章 ありがとう
「真ちゃん、この子バカなの?」
「んー、素直ってことで。もっとバカにすんな!!ってキレると思ったのに。純平には豪華すぎたな」
「おい。お前らなんなんだよ。なんかあんの、この意味!!」
海老フライのタルタルソースが唇についたのか
それを舐めながら俺たちを睨む
かわいー顔・・・・・
「なんでもねぇから味わって食え。」
「・・・・・オムライスうま」
「真ちゃんは?カレーどう?」
「間違いないね。相変わらず料理うまいな。あーあー、純平いなくなるし、マダムと毎晩一緒に飯食おうかなー?」
わざとそう言うと
もぐもぐ食べていた純平の手が一度止まる
しばらく何か考えたのか
また何もなかったみたいに
食い出すから
俺は思わずプリンを取り上げていた
「・・・!!!ちょ、なんでプリンとんだよ!!!」
「なんとなく!!なんとなくだろ!!!」
そう言ってギャイギャイ言い合ってる
真ちゃんと純平を見る
子供みたい
いや、ライオンに向かって泣きわめく子犬って感じね
てゆーか、あんたたちルックス最高だし
真ちゃんなんか、中身も完璧なのに
2人でいたら兄弟喧嘩じゃない
真ちゃん楽しそう・・・・・
てゆーか、純平普段何も喋らないし
クールで落ち着いてる雰囲気出してるくせに
本当にうるさいわね
そんな中身なら
その外見とオーラやめなさいよ
そう思いながら
あたしは二人の会話を止めた
「もうあんたたちうるさいわよ。特に純平」
「なんで俺なんだよ。こいつがとったんだろ!!!」
「はいはい。まだ冷蔵庫にあるから」
そう言うと純平が納得しかけるのに
「俺これ別にいらねーし。ほら、返すわ」
なんて真ちゃんが言うから
また純平がムキになった