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S×強気で恋になる

第77章 ありがとう



「・・おい。・・・おい!・・・・・なぁ!!!!!」

助手席を見ながら声かけてんのに純平は
わざとらしく普段触りもしない携帯をいじっていた

そしてチラッと流し目で俺のことを見る

「・・・・・なに。聞こえてっし」

こいつ・・・!!!
そう思いながら、ため息をついた

「まだ怒ってんのかよ。」


「・・・はぁ?もーお前うるせー・・・」


う、うるさい?!
俺が?!

俺がうるせーった?こいつ!!!

っーか、いつまで携帯いじってんだよ!!


窓からぶん投げてやる
お前の彼氏は携帯か!!!


俺がウインカーを出して
俺は車線変更をすると
純平は顔をあげた


「どっか寄るのか?」
「・・・・・」


っ、純平のくせに
地味に気づいてんじゃねーよ


そう思いながら、車を停めると
純平は、ん?って顔をした


「何停めてんだよ。っーか、これ見て。真一の写真加工した。・・・おもしろくね?」


嬉しそうに、携帯の画面を見せてきて
俺は思わず携帯を手に取った


俺の写真・・・?


こいつ俺の写真なんて撮ってたんだ



「すごくね?太田がすげー詳しくてさ、アプリいっぱい入れてくれたんだよねー」
「・・・太田がこの携帯を触って、お前の近くでお前に教えながらダウンロードしてるなんて、お仕置きレベルだけど・・・・悪くねーな。っーか、お前寝顔かよ。イケメンなんだから、ちゃんと撮ってよ」
「やだよ。恥ずかしいし。」
「俺の写真いつ撮ったの?盗撮なんだけど」
「も、携帯返せよ!!」
「俺の純平コレクションも見せてやるよ」
「いい!!!!!」

そう言って俺の手から
自分の携帯を取り返し
純平はまた外を見た


なんとなく



なんとなくだけど
俺はシートベルトを外して
純平に思いっきり近付いた


「ちょ!!!なんだよ!!!」
「いいから笑え。2人で普通に写真撮ったことねーだろ?せっかくだし・・・」
「なんのせっかくだよ!!笑えっか!!!」
「仲直りの証ってことでいいだろ?スッピンだからダメー!!ってか?」
「女扱いすんな。お前も・・・」
「ガタガタうるせーな。」


そう言ってペチッとおでこを叩かれ
真一はセルフタイマーのスイッチを押した


5秒前くらいになって
顔を近づけると
純平がお前も笑えよって
なぜか小声で言ってきてそれがすげー可愛かった






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