S×強気で恋になる
第77章 ありがとう
家に帰って嫌がる純平を押さえつけて
少し腫れていた右手首のレントゲンを撮る
結果は骨に異常はなくて
靭帯がのびた程度だった
「だから言ったろ!!あんまり痛くないって」
「右手首、固定しとく?」
そう言って純平の前に立った
「・・・しません。っーか、させません!!っ、ちょ、やめろ!!!」
「逃げんなって、大丈夫大丈夫。てか、面白そうだし一週間くらいギプスつける?」
「無理無理無理!!!!ちょ、あ、ほら!!インターホン鳴ってる!!!」
「関係ねぇ」
「!!!!!」
またギプスなんて絶対に嫌!!!
そう思って、猛獣状態の真一から
ダッシュで逃げる
いつもギリギリで捕まるけど
今日は処置室だったから
逃げ道がいっぱいあって
俺はその足でドアを開けた
「おーいるんだったら早く開けろよ。」
「っ、はぁはぁはぁ、藤間、助けてっ、」
「はぁ?」
っーか、いきなり飛び出てきてなにこいつ
俺の後ろに隠れるな
そう言いながら、玄関にあがると
純平が逃げてる理由がわかった
ものすごい怖い顔で岡崎が歩いてきたからだった