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S×強気で恋になる

第79章 それぞれの地雷

ぐいっときつく掴まれて
本気でキスされる


優しい優しいキス


「なんで・・・なんで逃げねーんだよ!!!バカかお前は。ただの淫乱か。そのへんの男に売ってやろーか?」
「・・・隆彦はそんなこと、・・しない・・・・・」
「だからなんなんだよ!!!!ぶっ殺すぞ!!」

「・・・俊哉が言ってた。お前が俺の父親だって」

そう言うと、俺をばっと
離して隆彦が下をむく

「俺・・正直、嬉しかった。死んだって言われてたから、・・・お前でいいって思った」


「やめろ。俺じゃない」

「・・・知ってる。真一の鞄にな、鑑定用紙があって・・それ見たから・・・・・。なのに」


そのまま俺は隆彦を抱きしめる


隆彦は俺が何を知ったのか
わかったのか
何も言わずに俺に抱きしめられたまま
ぼーっとしていた



俺は泣いてなかった




俺の袖が濡れた理由は




隆彦の涙だった

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