
S×強気で恋になる
第79章 それぞれの地雷
「何が?!・・・・っ、お前・・俺の前から消えろ!」
「やだ・・・。これだけ、・・これだけ聞いて」
「・・帰る」
そう言って立ち上がる隆彦の
腕を必死で掴んで俺は頭を下げた
「・・・ずっと・・思ってくれてありがとう・・」
「はぁ?!お前を思ってじゃねーよ!!!俺のために・・俺の自身のためにしてきただけだ。勘違いすんな!!!」
「それでも・・・俺・・嬉しかった・・・。俺のせいで苦しめて、・・ごめん」
「だったら金返せっーの!!っーか、なんで知ってんだよ!!!!っ、なんで・・・」
「これ・・・足りないけど・・・返すからさ、もう気に留めないで、隆彦、もう苦しむなよ」
そう言って半額程度しかないけど
俺のできる最大限のお金を
封筒に入れて差し出すと
隆彦に抱きしめられた
