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S×強気で恋になる

第79章 それぞれの地雷

「昨日は?」
「は?」
「昨日はちゃんと寝たかって聞いてんだろ!!」
「あ・・あぁ、はい。まあ、・・」
「お前風邪?なんでマスク?まあいい。和也、今お手すき?」
「暇っちゃ暇だけど。っーか、昨日?」
「うるせーな、こっちの話だ。昼飯一緒に食わねぇ?」
「は?」
「12時10分、エレベーターホールな」
「え?」


そう言って、隆彦が立ち上がり
部屋を出て行く

俺も和也も
まさかランチのお誘いだと思わなくて
二人で見つめあった

「なに?純平なんかした?」
「いや?・・・え?ご飯?」
「昨日お前なんかしたろー!このやろー!!!」
「わ!!っちょ、やめろ、首しめんな!!ギブギブ!!」

和也がふざけて後ろから
首を絞めてきて
俺はその手を叩いていた

「何話したかは、隆彦のプライドがあるだろうから、言えないけど、俺、あいつちょっとだけ怖くなくなった」
「へぇー・・・油断すんなよ?隆彦は、お前より何百枚も上手だからな」
「わあってるよ!!もー、和也のせいでネクタイと襟、乱れたろー?!」

そういいつつも
嬉しそうにそう言いながら
結び直す純平を、見て
また疑問が増えた

じゃ、あの傷は?

っーか、真ちゃんは
昨日のこと知ってんのか?


真ちゃんは隆彦と純平が仲良くすること

航平さんとられたことあるのに

そう簡単に許すか?


怪しい・・・・・・


これは
探偵和也の血が騒ぐな

って、ふざけてる場合じゃないけど

真ちゃんに連絡でもすっか


そう思いながら、パソコンと向かい合った

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