
S×強気で恋になる
第79章 それぞれの地雷
背中があったかい・・・・
ん・・・気持ちいい・・・・・・
頭撫でられてる・・・のか・・・
夢かな・・・・
やだな・・・目覚めたくない・・・
そう思いながら
目をうっすら開けると
大きな手が俺の顔に近づいてきて
俺はビックリしてとっさに飛び起きた
「?・・・飯食える?」
「っ、・・・あ・・・ごめ・・・」
「驚かせることした?真ちゃんが起こして来いってうるさくて。お前30分くらい寝てたぞ」
「・・・わり、・・・あ、・・・」
あっと声を出した純平の手は
小さく震えていて
俺は純平の手を握った
「大丈夫?」
「全然・・・全然へーき。なんで、震えてんだろ、ごめん、・・っーか、かっこ悪・・・」
「大丈夫、お前かっこいいから。ハンバーグ冷めるよ?」
そう言うと軽く笑ながら
純平が立ち上がる
その顔はいつも通りだけど
飛び起きた時の顔・・・
俺にビビったのかすげー不安そうな顔した
手・・・・?
ほっぺた触って起こそうとしただけなのに
殴られると思ったのかな、純平・・
そう思いながら振り返ると
いつもみたいな顔した純平と目があった
「真一怒ってる?」
「全然。いつも通りだよ、大丈夫。怖い?」
「怖いっーか・・・」
そう言いながらドアを開けて
ダイニングに行くと
真一が不安そうな顔で座っていた
