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S×強気で恋になる

第79章 それぞれの地雷

そのまま黙って同じソファーに座る

三人掛けソファーの端と端
一人分の空席が
妙に距離を感じた


「・・・・・純平、こっち、来いよ・・・」


勇気を出してそう言うのに
純平はキョトンとしていて
俺はまたため息をつく


「純平・・・・?」



「んー?・・・トイレ・・・・・」


そう言ってフラフラ立ち上がる純平が
危なっかしくて
俺はもうどうなってもいいと思って
そのまま抱きしめた


支えるだけのつもりだったのに
なんとなく離したくなくて
そのまま純平を強く抱きしめた


「・・・・・・・チュー・・・する・・・?」
「俺はしたいけど。ベット・・・行く?」
「ん・・・トイレ・・・・・」
「・・・・・・・。早くして来い」

くそタイミング悪りーな・・・
今絶対・・ベット行ってたら
気持ち良く仲直りできたのに・・・・・!!!

トイレだぁー?!


っ、落ち着け俺・・・
怒ったら絶対にダメだ

優しく待つ

そう思いながらトイレのドアの前で待つ


10分経っても

20分経っても


純平は出て来なくて
優しく待つ

なんてできそうになかった


くそー・・・・
トイレで寝てるだろ、あいつ!!!


ざけんな


俺が・・・・俺様が待ってやってるっーのに!!!



イラついて扉をぶん殴ろうとして
手を止める

っ、・・・ここでドンドンしたら
余計に怖がられるかも・・・


っ、くそ・・・・・



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