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S×強気で恋になる

第79章 それぞれの地雷



寝ている純平の頭を撫でながら
俺は苦笑をしていた



今欲しかった



そう思う自分はまだまだ子供で。



未だかつて味わったことのない感情

本当は純平に追いかけられたい
なんて


俺は馬鹿すぎる


怪我して無力なこいつの家に
半ば強引に上がり込んで
セックス強要して


この一年間無茶苦茶な理屈で
純平のそばにいた


すげー楽しくて、可愛くて、愛おしくて

こいつの顔見ないと
寝れないくらい。


誰にも取られたくない
誰にも触れさせたくない


外面はクールで色気ムンムンで
無口のくせに強気で短気で男前なのに

本当は壊れそうで、脆くて
泣き虫で甘えん坊で
一人じゃ飯も作れない
小学生みたいな中身してて


弟みたいだけど、どこか雅史とは違う
守ったやりたいこの感じ




真一についてく!アメリカ行く!




俺がいつもみたいに誘えば
そうすぐ言うと思ったのに



最初は行ったほうがいい、って
あくまで純平はここに残る感じで
アメリカ行きを進められ


2度目は


キスしてごまかされた




明日の朝行くつもりだったのに
俺、無理矢理お前連れてっていいのか
お前の人生壊してないか


気になんだよ




そう思っていると
純平が寝ぼけてるのか
横に座っていた俺に抱きついてくる



「行くのは明後日にする。俺が3日間全力でお前落としにかかるから、絶対お前から一緒に行くって言えよ?」


そう呟くと
純平が夢を見てるのか軽く微笑む


チッ・・・・笑いやがって・・・


俺様が俺を捨てて
お前なんぞを連れてくって
言ってんのに
くそ純平・・・・!!!

3日間尽くしてやるから
アメリカ行ったら
俺にしっかり奉仕しろよ!!!


そう思いながら
シャワーを浴びに寝室を離れた



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