S×強気で恋になる
第79章 それぞれの地雷
朝日が差し込んできたのか
だんだん目の前が明るくなる
いつもよりよく寝た気がして
太陽と共に自然に起きた頭は
すごくすっきりとしていた
二度寝しようとして
無意識に俺から真一の腕にからまる
っ!!!
あぶねー!!!
俺最近やべぇー・・・
すぐこいつの体触ってる気が
真一が起きると犯される
それだけは回避したくて
そーっと身体を離すと
真一が目をうっすら開けた
「・・・純平・・・おはよ」
「え?!あー、おはよう・・・っても、二度寝してぇ」
「そうか。俺は起きようかな。朝飯、なに食いたい?」
「え?・・・あー・・・なんでも、・・」
「お前の好きなパン屋でパン買ってきてやる。帰ってきたら、朝飯一緒に食べような」
そう言いながら、真一がモゾモゾっと
布団から出て行く
俺は優しい真一が気持ち悪くて
朝からどんな風の吹き回しかと
逆にビビっていた
ビビりすぎて、目をギュッと閉じて
寝たふりをする
心の中では
俺なんかしたかな?とか
このあとSMとかってヤられるんだろうか?とか
悪魔の発想を巡らせていた
のに
チュッ・・・・
!!!
柔らかい唇が優しく触れて
俺は驚いて目を開ける
「ちょ、なんだよ・・・」
「ん?行ってきますの、キス。ゆっくり寝てろ、行ってくる」
「・・・・いってらっしゃい・・・・・・?」
そう言うと、いつもとまるで違う顔で
にっこり微笑まれて
俺は柄にもなく赤面する
なんで?
なんか、なんか!!!
なんか変・・・・・・・・
ぐっと布団を抱きしめて
とりあえず目を閉じる
あんな真一初めて・・・・