S×強気で恋になる
第80章 真一のバカ
しばらくして体を起こし
ベットから立ち上がり
窓から外を見る
雲一つない青空が
変に眩しくて
あっけらかんとしていた
なにもない
ただの青い空
障害物も終わりも果てもなくて
どこまでも広がってる空
その青空を自由に飛ぶ鳥を
最初は羨ましく
でも、そのうち孤独に思えた
休憩なんてできやしない
立ち止まるところもない
ただ青の海を飛び続けて
もがいてるみたいで
自由なはずなのに
かわいそ
そう思っていると
仲間がきたのか
今度は2羽で空を舞い
そのまま上空から降りてきて
木に止まった
もがいてるのは俺か
自由に大空も飛べない
下に降りてきて止まることもできない
ただただ中途半端で
決断も勇気もなく
情けない男
だけど俺は・・・・・
ため息をつきながら
またベットに座ると
誰かの気配と物音がして
俺は慌てて振り返った