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S×強気で恋になる

第26章 ゴールデンウイークだから

あのあと、純平を綺麗にし、片瀬から俊哉について話を聞いた。

どうやら純平が捕まらなくて借金しているらしい。
そして、えらく純平が気に入ったようで俺に抱かれるより純平を抱きたいとかほざき出した片瀬に釘を刺し、俺は帰宅した。

後部座席でピクリともしない純平。
俺と片瀬にバカスカやられたんだから当然か。強烈な薬も打たれたわけだし、明日昼くらいまで起きないだろうな。

俺を夢中にしやがって。
こんなに嫉妬して怒るつもりはなかった。
ただ、病院からいなくなった純平が心配で
迎えに行っただけだった。

片瀬と半裸の純平が仲良さそうに見えた。
嫌だって真剣に言ってる純平すら憎かった。

・・・俺ってこんなに独占欲あったっけ。
まあ、いいや。
明日からゴールデンウイークだし、こいつも仕事休みって言ってたから、たまには甘やかしてやるか。

いつも酷くして意地悪して泣かしてばっかで
笑った顔なんて酔っ払ったときしか見てねぇからな。

にしても、こんなにモテるんだな
横山純平の
オーラが
匂いが
身長が
端整な顔が
時折見せる苦痛の顔が

全員を虜にしている。

腕なんか折ったから、抵抗できなくてヤられ続きだけど、本当はそんなやつじゃないことも知っている。
出会った頃は、骨折れても熱あっても仕事。そして強気で負けず嫌い。誰も近付けない狂犬みたいだった。

・・・。

腕治ったらフルボッコにしてやる!!

いつかの純平の言葉を思い出す。

されないためにも思いっきり愛さなきゃな。
痛くしかできないのは。俺様の愛だ。

いやでも・・・

車で悶々と考えた結果、

俺は何一つ間違ってねぇ。
純平が俺の言うこと聞かなすぎる。

その結論に至り、車はマンションについた。。

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