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S×強気で恋になる

第81章 スタートライン


「ん・・・」
「起きた?大丈夫か?」
「あれ?・・・ここ、・・和也・・?」

いつもと違う匂いがして
周囲を見渡した

和也が優しい顔をして
俺はなんとなくホッとする

「お前夢みてた?なんか笑ってたぞ。」
「夢?あー・・・」
「どんな夢?」
「んー・・いい夢だったよ。とっても」


途中まではいつもと同じ夢だったけど
最近は夢に真一が出てくるから
・・・夢見て泣くことなんてなくなった

そう思いながらぼーっとしていると
和也が俺のおでこに触った

「そっか。熱まだあるな。ごめんな、楓が変なことして。身体平気か?」
「・・・大丈夫。・・・なぁ、・・・・」
「なに?喉乾いた?」

そう聞くと純平が少し恥ずかしそうな顔をする

なんかいつもと違うな・・
喉乾いたんじゃなさそうだ

そう思いながら、もう一度、なに?って微笑みながら問いかけて純平が言ってくれるのを待った

「その・・・真一は・・?」
「あぁ。呼んでくる?」
「いや、別にいい・・・。もういっぺん寝る」


そう言ってバサっと布団をかぶる
純平に苦笑しながら
俺は純平が寝るまで待った


寝たら真ちゃん呼んで来てやるか


可愛い寝顔・・・


真ちゃんを変えてくれて
ありがとう





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