S×強気で恋になる
第81章 スタートライン
「ん・・・・」
ぐっすり寝た気がして
目を開ける
隣には真一がいて
俺は腕枕されていたことに気付いた
和也がいたとき真一いなかったのに
隣に来てくれたんだ・・・
そう思いながら寝にくくて体勢を変えようとすると
身体がうまく動かないことに気がついた
「・・・・っ!!??」
な、・・・・!!
俺これ、っ、縛られてる!?
長めの手錠で両手両足がそれぞれ縛られていることに気付いて、俺はジタバタしていた
「んー・・・お前暑い。まだ寝てろー・・・・・」
「ちょ、寝てろっ、て、・・・俺、・・!!」
はぁ?!
ふざけんな!!
解熱剤で熱を下げたからか
まだ怠い身体で必死に暴れるのに
あやすように頭をわしゃわしゃしながら
拘束するように抱きしめられて
俺は仕方なく目を閉じてみる
っ、・・・寝れねーだろっ、・・・・・!!
ばか真一!!!!!
そう思いながら、一生懸命
目を閉じてると
真一がダルそうに舌打ちをした
「ぐだぐだ考えんな・・・寝ろ馬鹿・・・んー・・・」
「っるせーよ!!!わかってるよ!!!」
そう怒鳴っても
真一は起きなくて
俺はわかってるよ!!って叫んだものの
何を俺はわかってんだろうかって
自問自答を繰り返していた
まずほどいてくれ!だろ!!!
俺はアホか・・・・っ、くそ、寝れねー・・・
んー・・・・・・
・・・・・・