S×強気で恋になる
第81章 スタートライン
寝息が聞こえてきて
俺は目を覚ます
こいつの寝相が悪くて
ムカついてつい縛っちゃった
いつも真っ直ぐ寝てるくせに
そう思いながら髪の毛をかき分けて
おでこに手をあてる
純平まじでどこでも
どんな状況でもぐっすり寝てんなー
そう思いながら、ペチペチ頬を叩いて
起きていないことを確認する
もうちょっとぐっすり寝てろ・・・・
そう呟きながら
微量の睡眠薬を寝ている純平に投与した
本当はこのまま犯したいくらいなんだけど
俺ちゃんと反省したから
無理に突っ込んだりしない
「えらい?俺我慢してんだろ?褒めろよ」
なんて言ってみるけど
もちろん純平は眠りの中で
返事なんてなかった
さて、誰にも見られずに運びますか。
和也がうるせーからなー・・・
そう思いながら
よいしょっと純平を抱きかかえる
相変わらず長いまつげ・・・
見飽きない顔しやがって
そう思いながら
くたっとしている純平を
運びながら何度もキスをする
サプライズ喜んでくれるかな?
とか
純平は喜んで泣いてくれるか?
とか
俺の中で期待が高まって
純平が可愛くて仕方がなかった
後部座席に寝かせて
足枷をとると
純平は寝やすくなったのか
顔が少し穏やかになる
手錠もとるか
でも逃げられたらめんどくせーな
いや、待て
縛ってたら機嫌悪くなるかも・・・
・・・・・
機嫌悪くもなれないように目隠ししとくか
そう思いついてソフトSMの目隠しを
部屋からとってきて純平に装着する
よし
こいつ縛られてんの似合うよな
細さと筋肉の具合がちょうどいいつーか
ちょっと背が高すぎるところと
顔が小さくてイケメンすぎる外見が
ドMと真逆でハマりきってなくて
だけどそれはそれで
征服感と支配欲を駆り立てるし
・・・・
行くか。
まだ明け方でひんやりしているなか
俺は車を走らせた