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S×強気で恋になる

第81章 スタートライン


っ、・・・・!!!



なに、これ・・・
身体動かねー・・・


っーか、その前に真っ暗・・・
目隠し?!


俺どうしたんだっけ
ここどこだ・・・?!


怖い



そう思いながら
真一って何度も小さく呟いてみるのに
誰からの返答もなくて
人の気配すらしなくて
俺は寒気がしていた


「っ、真一?・・・・・誰?!」



突然人の気配がしたと思ったら
背中を触られて俺は大声をあげていた


真一の手じゃねぇ・・・・!!!!


「あらやだ。デカイわよ声が。あんたちっとも成長しないのね。ここは・・・立派だけど?」


スルスルっと息子を撫でられて
俺はまた鳥肌を立てながら声を荒げた

「っ、さげんな!!なんでマダム!!!目隠しとれって!」
「いやよ。口も縛られたい?それはそれで絵的に最高だけど?」

何も見えない中で
マダムが意地悪そうに笑う顔が浮かんで
俺の威勢はなくなってしまう


「っ、・・・・ちょ、勘弁してくれ、・・・真一は?」
「準備中。あなたの準備は終わってるから、あとは待つだけ。」
「はぁ?!なんの準備だよ!!っーか、なんか冷てーし・・・!」
「シルクとレースよ?綿と一緒にしないで。そもそも、その喋り方やめなさい。男みたいだわ」
「いや待て。おかしーだろ。俺男だし」
「・・・もーだから去勢させろって真ちゃんに提案したのに。こことっちゃえば?」

何言ってんだこいつ・・・?!
去勢?!

突然わけのわからないことを言われて
俺は絶句していた

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