S×強気で恋になる
第81章 スタートライン
「・・・・っ、ほどけ!!!」
「めんどくせーな。・・・まあ、目隠しとるか。」
そんなことを呟きながら
目隠しをとろうと真一が動く気配がする
めんどくさい?!
俺たち一応2人の間では結婚してるんだよな?
俺のこともう縛らないって
そう言ってなかったっけ?!!!!
ふざけんな、バカザキ!!
そう叫びながら
とりあえず四肢が縛られたままじゃ
抵抗も無意味なことを知っているから
ちゃんと黙って目隠しをとられる
のに
「お前なんか反抗的だな。態度悪いぞ」
「っ、?!俺なんも喋ってねーよ!!」
「お前の考えてることなんかすぐわかる」
「はぁ?!お前いっつもそう言うけど、俺のことなんも分かってねーからな?!!!」
そう怒鳴っていると
優しいキスをされる
「謝ってんだろ?縛って悪かったって」
・・・・・今聞いたし。謝ってもらってないし
そう言いかけて、また黙る
「結婚式すっか。籍はアメリカで入れる。文句あるか」
「っ、・・・ある、ったら?」
「可愛くねーな」
そう言いながら真一がまた深くキスをする
キスをしながら足の縄がとられて
手枷もとられて
俺は自由になる
でも、あまりにキスが甘くて
俺は自分がどんな格好してるかなんて
気にもせず
ただ真一の熱に溺れていた