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S×強気で恋になる

第83章 S×強気は愛になる


玄関に入り、またリビングに行くと
目を潤ませたままの純平が
料理を並べていた

「じゅ、・・純平が、手伝ってんのか?」

思わずそう言ってしまうと
楓に失礼だと笑われた

だって、料理もできねぇ
手伝いもできねぇ 見てるだけーの純平が、俺の目の前でテキパキと、・・・でもどこか拙い感じで準備をしていたからだ。

ありえねぇ

そう思いながら、真ちゃんを見ると、別に対したことではないかのように 今日食べるつもりだった料理を盛り付けていた。

「和也、ここは落ち着いてこの雰囲気に飲まれよう。また後で、なんで2人が豹変したのかほじろうぜ?」
「だな。嬉しいことなんだけど、なんつーか理解不能」

この2人に流れる空気
甘ったるくて愛し合って
以心伝心でもしてるかのような、、、

そう思いながら、俺たちの分の皿も出してくれてる純平にケーキあるぞって言ったら

半年前と、同じ顔で
キラキラした笑顔で喜んでくれて

純平が変わってないことに
どこか安堵した


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