テキストサイズ

S×強気で恋になる

第8章 いい加減にしろよ

ん。なんだ、身体が熱いな。
気のせいか。
なんかよく分からないがケーキを食べた後から、体がおかしかった。
はぁ、はぁ、と息が漏れてしまう。

岡崎を見ると、涼しそうな顔でソファに座りテレビを見ていた。

なんだ?なんか腑に落ちねぇ。
暑い・・・?いや、熱い。
なんか芯が火照ってる気がした。
腕のせいか?この前の発熱のせいか?


「岡崎。俺っ・・はぁ・・っ。なんか体おかしいから寝るわ。もう、お前部屋帰れ。」
ガチャっと鍵をテーブルに置く。
はぁ・・っ
なんだ?この感じは。一呼吸置いて続ける。
「飯は・・・サンキューなっ」

義理もなんもねーし、縛られたって恨みもある。
しかし一人だったら出来なかった家事全般、着替えの手伝いは本当に助かった。一応礼くらいはな。


ガタッ、

急に岡崎が立ち上がる。

来るなっ・・・
やばい、なんとなく俺の中で警報がなる。

「本当に素直だな。」

そう言って、俺の左手首を掴んだ。

ツ、ツースルスル

と親指で手首を撫でられた。


はぁ・・はぁ・・

ふりほどかなきゃ
そう思っているのに、触られたところから火が出るように熱くなる。急に抱きしめられる。

「っあ・・・。なっ、に?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ