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S×強気で恋になる

第28章 岡崎のほうがいい

「マダム、お湯もらえるか。あと、タオルと、なんか・・・。マダム覗き見は趣味わりーぞ。」
机の上にはもう知っていたかのように、全部準備が出来ていた。

「ごめん、真ちゃん。でも、あんたいじめすぎよー。あんないい男に酷すぎない?しかも彼も強気ね、耐えすぎよ。どんないいM見つけたのかと思って涎出ちゃったわ。」
マダムの視線の先にはモニターがあり、ぐったり気を失ってる純平が映っていた。

「まあ、マダムだから許すけどな。あいつは俺のモノだ。触るなよ?」
「わかってるわよ。わたしと真ちゃんの付き合いでしょ?欲しいグッズあったら、どれでも持って帰ってちょーだい。」
「あぁ。そうさせてもらう。じゃ、これ借りるぞ。」

そう言ってA23の部屋にもどる。

俺の気配にも気付かず
電池が切れたように純平は脱力し、ぐったりしていた。

本当に純平色っぽいな
身体を拭きながらそんなことを思う

無駄のないスッキリとした体も
薄茶色の髪の毛も
端正な顔立ちも
スラリと伸びた手足も
その性格も

ドストライクだ


腕治ったら
一緒に住むどころか、まじで拒否されるかもな
そうさせずに調教してやるが

そんなことを思いながら、俺は純平が出られる準備をして、担いで車へと運ぶ。

「今日は家庭料理はおあずけだな。まっすぐ家帰るか。」


意識のない純平にそう呟き
俺はマンションへと車を走らせた。



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