S×強気で恋になる
第30章 沈黙
遅い!!!
どこ歩いてんだよ!!!
俺は車を最寄り駅に停めて純平が駅から出てくるのを待っていた。が出てくる気配はない。
ふざけやがって!!!
くそ・・・イライラする!!!!
あいつ、片瀬と言い合ってるときほんのり笑ってた。
俺といるとき笑顔見せないくせに。
全然思い通りにいかねぇ!
っーか何考えてるかわかんねーんだよ!!
お仕置きだ、お仕置き!!
今日はめちゃくちゃ酷くして
死ぬほど気持ちよくさせて
お前の主人は誰か身体に教えてやる!!!
ピリリリリリー
「んだよ!!」
「怖いですー。俺ですー。さっき純平家でたんすけど、なんか様子が変でしたよー?着きましたー?」
「まだだ。くそやろーが!ありがとな!!!」
ブチっと電話を切り、駅に目を向け続ける。
バンー
っとライトが消える。
・・・終電なくなったぞ・・・。
タクシーか?
一回家帰るか。
「おい!!!」
寝室を開けても誰もいない。
・・・靴がねぇしな
あいつどこいった?
無視し続けたからか?
置いてったからか?
いつもみたいに怒りながら帰ってくんだろ。
ソファで待ってよ。
俺はそう思いながら、いつしか眠ってしまった。