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S×強気で恋になる

第31章 狂愛そして溺愛

「・・・もう寝るぞ。お前の話、何言ってんのかわからんからつまらんぞ。お前、酔っ払いすぎだ。っ、ちょ!呑むのやめろ。」

グラスを取り上げる

「えー・・・あれ?なんの話だっけ。あ、でね、スーパーの人がね・・・」

にしてもよく喋る・・・
ガキのときもこーやってなんでも話したかったんだろうな。この前、学校から帰ってきて、話したことないとか言ってたし・・・。

抱きしめて、とか
好き?、とか
いっぱいしたかったのに、出来なくて我慢してきたのかな・・・。

でも、お前めんどくせーぞ

純平が、前髪をかきあげる
色っぽいな・・・

こんな姿見られたら、男女問わず襲われるぞお前

あ、おでこの傷
その理由知らねーな

「なぁ、その傷どうした?」
ここ?っと言う風に
俺の顔を見る

「そこだ。どうした?」

「んー・・・昔殴られたー」
「そうか。おいで純平、歯磨きして寝よう。な?」

あんまり聞くと、酔っ払ってるし泣くかもしれないからな。俺が飲ましておいて悪いが、泣かれると、面倒だ


「歯磨き左でやるのめんどくさいから、やってー」

立ち止まりフラフラついてきている純平を振り返って見る。

「・・・この前のでわかったろ?いじめる気なくても、俺は人の歯を磨くセンスがない。つーか力加減がわかんねー。お前自分でやれ。」
「ねーねー、やって。口開けとくから。もー疲れたから」

・・・可愛い
こんな綺麗な顔でやって、とか言われたら
違うことしたくなるだろ

ゴシゴシと奥歯を磨き始めたあたりで
純平の目が赤くなる

痛いのか?
「純平、お前自分でやれ。ほら、これ持て」
「うん、、なー、お前医者のくせに下手だな」
あははー、と笑う純平


クソ野郎、俺は歯医者じゃねぇ
整形外科医だ
整形外科なんて力仕事ばっかりで
んな繊細なことできるか

・・・笑ってっし

「しんいちー、俺バイク乗りたい」
「はぁ?いきなりなんだ、お前腕治らなきゃ無理だろ。」

「・・・ねむい」

無視だ無視
こいつの言うことに逐一返事してたらキリがねぇ

「終わったか?早くしろ。寝るぞ」
付き合いきれねぇ!

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