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S×強気で恋になる

第32章 お兄ちゃん

「疲れた・・・。月一で遊ぶ約束しちゃった・・・」
俺たちはあのあと、慎吾が見たがっていた映画を見て、サッカーボールを買ってやり、施設に送り、今帰路についている。

「純平、俺といるときも慎吾といるときみたいにしろよ。」
「・・・無理。お前怖いし。」
「お兄ちゃんに向かってんな口きくな。」
「うるせーな。・・・でも、・・・今日はありがとな。」
「・・・気にすんな」

岡崎がいて今日はよかった
俺、腕使えねーし、電車だと疲れ果ててた。
完全に運転手してくれたしな・・・

にしても、慎吾

早く養子先見つかるといいな・・・
まあ、里親見つかって幸せとも言い切れないけどな

んなことを思いながら、
外を見る

明日から仕事か・・・
なんかゴールデンウィークヤられまくって散々だったけど、最後楽しかったな・・・

「純平。帰ったら話し合いしような。」
「・・・はぁ!?どこで!?」

こいつせっかく、俺が有終の美を飾ろうとしてんのに!!

「ベッドの上に決まってんだろ。長い話し合いになるぞ。俺を家政婦呼ばわりしやがって。」

「ちょ、そんな昔のこと・・・!!兄貴に訂正したろ?!根に持つなよ!!」
「許せんな。慎吾には、明日もいい日になるようにおまじないのキスしてやるんだろ。俺にはないのか。」
「ねぇにきまってんだろ!!馬鹿か、お前!!」
「話し合いとお仕置き、お前どっちにしたいの?俺が・・・馬鹿?」

怖いんだってば!
お仕置きなんて嫌に決まってんだろ・・・
痛いし、辛いし、気持ちよ過ぎて変になりそーだし

「わかったから、おやすみのキスするから、・・・話し合いはなしだ。」
「・・・お前のキス次第だな。まあ、黙って言うこときけ。ほら、着いたぞ。降りろ。」

っ・・・逃げたい・・・


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