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S×強気で恋になる

第10章 夏目隆之

岡崎目線----

ダン

廊下の壁を思いっきり叩く。

なんだ世話焼きって
なんだ可愛いいって

俺の・・・っ

今は俺が世話焼いてんだぞ。


嫉妬してる

そう気付くのにそう時間はかからなかった。

俺は執着心も嫉妬も
人一倍強かった。

本当に今すぐよがり狂わしたい、とまで思っていた。

くそっ
くそっ

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「おー、純平。どーだ?痛むか?」
夏目はそういいながら、俺にビールが入った袋を渡し、部屋に上がる。
「痛む、かなぁ。っーか俺今、アルコール呑めねぇ。」
「まじ?いいじゃん呑んじまえよ。ストレス溜まってるんだろ?」
夏目がそう言って、俺の肩を掴む。

俺は昨日のことを思い出し、ビクっも震えた。

「ん?ごめん、痛かったか?」
「いや。わりぃ。」
「そういや、さっきお前の担当だった医者に会ったぞ。あいつすげぇ男前だよなー」
「あぁ。まあ、呑もうぜ」
岡崎からアルコールは体温があがり、体への負担が大きいので控えましょう。というか呑むと、痛みますよ。

そう言われていたのだが、

俺はもう、岡崎とのことを忘れたくて・・・

ペース早くねぇか、お前なんかヘンだぞ

と言われる夏目を抑えて飲み続けた。

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