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S×強気で恋になる

第40章 安藤直人


「くしゅんー・・・ズズッ」
あー、誰か俺の噂してんな?

「岡崎先生、風邪ですか?あの、俺もう大丈夫なんでもう休んで下さい。もうお昼回ってますし、先生寝てないですし、なんか悪いです。」
「大丈夫だよ。俺、明日休みだから。お前が迷うところ潰しとこう。な?だから、もう一回練習しろ。」
「はい!頑張ります。」
安藤が練習用の人形に処置の練習を再び始める

っ、寒いな・・・
この部屋こんなに寒かったっけ

ちょっと、座ろう
立ってるとフラフラする

「・・・・。岡崎先生?大丈夫ですか?寒い?」
手を肩に回してるし、なんか震えてる・・・?
これはラッキーかな?
もうちょっと具合悪くなるまでほっとこ
本当にクールで怖くて、すっげードSで、勝気で優秀で。。。そして、こんな下心ありありの俺にも気付かなくて優しくて。
なんか先生壊したくなるんだよね。

先生が具合悪いのなんか、昨日の手術手伝ってもらったときから分かってた。だから、夜も呼び出して今もずっと仕事させてる。

研修医をほっとけない

って先生の優しさ利用してね

温度下げよっと。
岡崎が下を向いている間に部屋の温度を18度にする
早く倒れてよ

そしたら看病してあげるから

「コホッコホッー。できたか、安藤。」
「はい!あ、でも、こーゆー時はどーするか先生に詳しく教えてほしいです。すみません、お忙しいのに」
「・・・これで最後だぞ。ちゃんと見てろよ、お前次出来なかったら、お仕置きするぞ。」

早くしてくれ!!
こいつ、ぶん殴りてぇ

寒いし、怠いし、寝たい
純平なにしてるかな?

「ッコホ・・そーじゃねぇーって。こうだ、な?わかった?」
「はい。あの、岡崎先生って、綺麗な顔してますよね。」
「・・・お前これに集中しないなら帰るぞ。」

パシッと腕をとられる

「すみません。もう一度お願いします」
「触るな。はぁー・・・」

予想通り先生の体、熱いですよ
息も荒くなってきたし
ね?しんどい?
倒れそう?
こんな身体なのに、寝てないし朝から何も食べてないもんね?
しかもこの集中力使う作業、限界じゃない?

心の中できく

「ーー、な?わかった?っ・・・ーーー」


これ俺本当は得意なんですよね
そろそろ正解しようかな


そう思ったところで、岡崎がフラっと脱力して後ろによろめいた




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