
S×強気で恋になる
第40章 安藤直人
「岡崎先生、お待たせしました。・・・あれ。」
せっかく時間置いてきたのに、いねぇし
なんだよ、つまんな
帰ろ。
鞄返しに行こっと
「安藤君!!」
後ろから怖い形相の人に声をかけられる
「えと、片瀬先生でしたっけ?どうかしたんですか?」
「お前わざとだろ。岡崎さん、あんなになるまで引っ張り回して楽しいか?!」
「・・・なんの話だかさっぱりです。どうかしたんですか?」
「お前、わざとだったら俺がぶっ殺すからな!!覚えとけ、研修医!!あと、鞄、返せっ!!!!」
何か後ろで言っているのが聞こえるが、そんなの頭に入ってこない。
俺はこの怒りの足で再び個室に戻った
辛そう・・・
寒いのかな?
パサーっと毛布をまたかける
解熱剤点滴したから、これで下がればいいけど
ピトッと耳を触ると冷たくなっていた
あの部屋に何時間いたんだろ
岡崎さん、あんな下心ある研修医は面倒みなくていいんですよ。
岡崎明日休みだし、家連れて帰った方がいいな
じゃなきゃ、純平のこと気にしてちゃんと寝てくれないだろーし
息荒いし、どーしよ
頭冷やそう
看護師に言って氷嚢とアイスノンを持ってきてもらう
「んっ・・・」
「冷たくて気持ちいいでしょ?」
あと3時間くらいして18時になったら、運ぶか。
でも岡崎さん大きいからな
看護師手伝ってもらうしかないか
俺は普段まじまじと見れない岡崎さんをずっと見ていた
