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S×強気で恋になる

第12章 ひとり

ぐぅぅぅー

夕方になり、さすがに腹減った俺はキッチンへ重い足を向けた。

テーブルを見る。

置き手紙は・・・ない。

冷蔵庫を開ける。

岡崎の作り置きは・・・ない。

冷蔵庫にあるのは、酒だけか。

ふいに、悲しくなる。
料理と洗濯含めた日常生活。振り返ると、岡崎のありがたみが分かる。さりげない優しさに俺は甘えていたのだろうか。


腹減ったな・・・

明日は会社だ。
飯食べなきゃ・・・
仕事では迷惑かけらんねぇしな。

俺はとりあえず自力でジーパンを履く。
ボタンを左手でなんとかとめる。

疲れた。

俺は適当に髪を手で振り分け、あまりキメすぎない脱けた格好で近くのスーパーへ出かけた。

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