S×強気で恋になる
第12章 ひとり
岡崎目線-----
白衣をロッカーにかけ、俺は病院の駐車場へ向かった。
思ったより遅くなったな。
整形外科は当直はあるものの、そんなに夜間呼び出されることはない。
しかし、手術が重なるとどうしても遅くなってしまう。
あいつは何か食ったかな。
車中で俺は迷っていた。
純平の部屋に今日は行かない方がいいんじゃないか
チャラっと、鍵を出す。
合鍵あるんだがな。
ふっと笑う。
とりあえず、スーパーでも寄るか。
俺は薄っすらと消毒液の匂いをまといながら、車を走らせた。