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S×強気で恋になる

第40章 安藤直人

そもそもここに寝かせておいちゃだめなの?

そう思いながら布団から出ていた右手をギュッと握る
お前、別人みたい
いつもなら、俺ヤルことばっかなのに
こんなときもあるんだ

「・・・じゅん・・ぺい・・?」
薄っすらと目を開けた岡崎に驚く
「わ!!・・・あ、起きろ、な?帰ろう、な?」
なんだよ

こんな感じだと

俺のが調子狂うよ

「んっ・・・喉乾いた・・」
喉乾いたって言われても
なんもねーよ!!

ちょ、どーしよ

誰かいないわけ?

廊下に出るとナースステーションの中の女と目が合う
「あのー。なんか水ないですか?岡崎が喉乾いたって。」
「あ、岡崎先生の噂の弟さんですね?よく話きいてます。純平さんですっけ?あんまり似てないですね。岡崎だなんてお兄さんなのに面白い方ですね」

!!
あいつどんな話してんだよ!!
っ、くそ!!

「養子なんで・・・、真一兄さんがいつもお世話になっております。。。あ、水これですか?いただきますや、すみません。」

恥ずかしい!
どんな嘘ついてんだよ!!


こいつがアニキ!?


・・・だったら


本当によかったかもな


はぁーっとため息をつくと

岡崎が目を開けた
「・・・どうした?んな顔して。」
「・・自分の体の心配しろ。ほら、水。それ飲んだらタクシー乗ろう。歩ける?」
「コホッゴホッー、あぁ。大丈夫だ。」
そう言ってるものの、フラフラしていてなんか危なっかしい


いつもの岡崎真一じゃないみたい
そーだ、真一じゃないと思えばいいんだ。

「ほら、左肩に体重のせていいから。」

俺看病苦手なんだけどなー
できるかな

看病=添い寝
は岡崎いわく違うらしーし
っーか寝たらコイツ復活したときにお仕置きされる


ベットの横に椅子持ってきて、座ってればいっか
看病=見守る
だろ?
多分

そんなことを考えながら、なんとか家についた
岡崎は相当我慢して、歩いていたのか
玄関先でしゃがみこんでしまった



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