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S×強気で恋になる

第40章 安藤直人

「なんでもねーよ。寝てていーから・・・」
「ゴホッ、コホゴホ、・・・この香水・・和也か?・・」
起きたのか薄っすらと目を開けるのが、豆電球の下でわかる

「真ちゃん。無理し過ぎ。寒くない?喉乾いてない?」
「あぁ。平気だ。マスクくれ。お前らにうつる。」

そう言うと、わかったと和也が部屋を出る

「・・・大丈夫?」
「あぁ。お前・・・なんかあった?」

え?
バッと、はだけて露わになっていた胸をかくす

「なんもねーよ。。。しんどいのか?」
「お前の夢みた・・・。俺が床に寝てるときに、なんかエロいことされる夢。」

・・・

あー、それ、夢じゃねぇな、多分

手を握ってほしそうに出すのをなんとなく察知して、手を握ってあげる

熱いな、まだ

「・・寒かった・・・こーしたかった。お前を犯せないなんて、拷問だ」
こいつ寝ても覚めてもエッチかよ!!

「・・・極楽だよ。」
そう言うと、ぎゅーっと力をこめて左手を握られる

怖いってば!!
「和也、マスクまだ?!急いで!!・・痛いから、離せ、手!!明日元気になったら、付き合ってやるから。」
「付き合って下さいだろ?ゴホッコホッんっ、、。まだわかってないのか。お仕置き覚悟しとけよ。ーッゴホゴホッコホ」
・・・こいつ大丈夫かな
でも、一生このままのが俺安全だよな

てか、咳とまんねーし
なに?!

苦しいのか握っていた手をパッと離して喉にあてる

「真ちゃん。ゆっくり咳しろ。あと、これスプレーしとけ。こいつね、昔から風引くと喘息みたいに咳出るの。風邪が治ると咳も治るんだけど、咳グセ悪くて。ほら、マスク。 俺ここにいるから、純平あっちいってろ。」
なんだっけ、喘息って
あとで、調べよ

「なんで俺あっちなんだよ!ここにいたいから!」
ぐっと、耳元まで寄られて、小声で呟かれる
「・・・雅史が待ってるから。早く、俺のために行け。」

さいてーだ、こいつ!!
でも、岡崎の前でやられたら、
それこそ岡崎に殺される

くっそ、和也の馬鹿野郎



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