S×強気で恋になる
第42章 2人での買い物
「うまい、純平?」
左手でフォークを器用に使っている純平が妙にかわいくみえる
かっこいいの間違いか、
おかしいな、俺
こいつ男なのに
「うまい。和也最高!」
そう言う純平の横で、真ちゃんの眉毛がピクッとあがる
「純平、食べにくいだろ?切ってやる貸せ!」
そう言って岡崎がぐっと皿を取り上げようとする
「ちょ!!いいって!!和也に切ってもらうから!」
「クソ野郎!なんで和也だ。」
「はぁ?理由くらい考えろよ!!ばーか」
ベランダで全裸はないだろ!!
胸弄っても、感じてくれねーし
まじ嫌い
睨んでいる岡崎を無視する
「和にぃ、切ってあげなよ。あ、そーだ。真にぃ、さっきのさ、隆にぃに言わないでよ?」
和也の横に座っていた雅史がそんなことを言い出す
「あー、そーだよ、てめー、雅史!!黙っとけばいい話なのに、言うかふつー!!」
そう言ったあとに、俺の横に座っていた岡崎からドス黒いオーラが流れてくる
「純平、反省・・してないの?」
怖っ!!
ふざけんな!!
俺が黙っていると
和也が助け舟を、出した
「したよな?ほら、切ってやるから貸して。今日、買い物行く?お前昨日の夜、マフィン欲しいって言ってたろ。」
「・・また食い物か。甘いもんばっか食いやがって!俺は行かねーぞ!!」
「んだよ、岡崎に行ってねーだろ!!和也と行くんだよ。」
「あ、俺も行くー。」
「雅史は来んなよ!!」
・・・・
なんで俺だけ、岡崎なんだよ
ムカつくな
俺のことも、真一って言えよ
かわいくねーな