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S×強気で恋になる

第13章 逆らえない

ゴホッ・・・ガフッ・・・

俺は何度も何度もむせながら、涙目で半ば無理矢理カレーを食べた。
「食えるじゃねーか。本当にお前悶える顔最高だわ。」
涼しい顔でそんなことを言われる。

「うるせー。っ、かれぇー。ヒリヒリするっ」
「明日は会社か。ぐっすり寝れるように、辛さを忘れさせてやろう。」
「ちょっと待て!俺にもう触るな。泊まってっていいから、洗い物したら、もう寝よう。な、もう喋りかけんな。」
俺がそう提案する。
と、岡崎は大爆笑した。
「そうだな。早く寝よう。先に、お前風呂入れ。」
そう言って、俺の服のボタンをはずし、ギプスにビニールをかぶせてくれた。

なんか腑に落ちない。
まぁ、さすがに寝るんだろ。

俺はそう思っていた。




岡崎目線-----

寝ようなんて。
俺、今日もう掘っちまおうか。
そんなことを考える。

ベッドルームに入ると、横のゴミ箱にあるものを見つける。

これはー、昨日俺が嵌めたー、ゴム。

また笑いそうになる。

一人ではずしたのか。
どんだけ負けず嫌いなんだ。
自分で根元のゴムをとろうとすると、大概は滑ってパチーンとアソコに打ち付けてしまう。
その痛みで悶絶し、普通は一人で取ることを諦めるものだ。
しかも純平は今、左手しか使えない。
あの不器用な左で外してる姿を想像するだけで、俺は可笑しくて愛おしくてたまらなくなる。

そんな器用というか、根性というか・・・
純平は一度とならず二度までも、アソコの根元からゴムをとってみせた。俺に、黙って。


取っちゃったか・・・やっぱりお仕置きだな。



純平、お望みどうり寝てやるよ。
組み敷いてやる。

俺はカバンからあるものを出した。

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