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S×強気で恋になる

第42章 2人での買い物

純平、手を洗いに行っただけなのに遅いな。

先に支払いを済ませ、レジ前で待っていたがなかなか現れない。

なんか胸騒ぎするな。
トイレ見に行くか?
いや、待ってよう。そのうち鼻歌歌いながら来るだろ。



しばらくすると、男性用のトイレがあいた

ん?
誰だ隣・・・

がっつり肩組まれてるし
なんか、純平、変・・・

だんだん近づいてきて、その異様な感じに気づく

あいつ殴られた?
顔腫れてる・・・
シャツに血、ついてるし

さっき買ったベルトもしてねぇ・・・

誰だあいつ

何があった?

俺の姿に気付いたのか、身をよじっている

俺のとこに来たいみたいだな・・・

じっとしてろ、とそれを阻止するように、右手が純平の横腹を殴ったのを俺は見逃さなかった

あれは、敵だな!!

さっとレジ横にきたあたりで声をかける

「ちょっと。すみません。こちらの方にどのようなご用件で。あんたの名前は?」
泣きそうな顔しやがって。

「誰だてめぇ。弟なんだ。あんたに関係ねぇだろ。」

弟?ってことは、こいつ、俊哉か!!
こいつ頭悪そーだな
嘘つくか

「あー、こいつね借金あって、俺が一億で買ったの。だから、お前が借りるならお金置いていけ。それか、借金肩代わりしろ。」

「はぁ!?お前借金?!っ、いらねーよ、こんなやつ!!」

ばっ、と純平を突き飛ばす
こいつ怪我してギブスでバランスとりにくいのに、なんてことしやがる!!

「おい。お前、こいつになんかしたら殺すぞ。」
「わかりましたから、俺はなんも関係ありません!!おい、純平。また埋め合わせしろよ!!」

俺をヤクザだと思ったのか、あっけなく走り去る
なんだ、ただのアホじゃん

嘘だっーの
今時そんなんねぇーよ、ばーか

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