テキストサイズ

S×強気で恋になる

第42章 2人での買い物

「おい、歩けるか?」
「・・・眠い」
「あっそ・・・。車まで歩こうな?」

まあ、眠いってのはいつものことだけど
ある意味、自己防衛してるんだろーな

痛かったか?
押し倒してる俺が言えることじゃねーけど、
こんな怪我人殴るなんてどーかしてる

勝てるに決まってんだろ
こいつの左パンチ、全然力入ってねーもん

顔腫れてるな

あいつ、また来そうだな
ほんとにどーかしてやろーかと思うな。

そんなことを、思いながら
駐車場に向かって歩き出す
と、純平が落ち着いたのか喋り出した


「・・・俺この匂い好きだよ。」
「え?あぁ。安心すんだろ?お前、なにしてたんだ?」
「ん?・・・しゅんやが・・怒ってた。」
「そうか。殴られた?」
「・・・でも俺、泣かなかった。高校生のときなら、ちょっと泣いてた。」
「んだよ、ちょっと泣いてるって。がっつり泣いたんだろ?強がんな。かわいいな。」
「おもしれーな、あははー・・・。でも、真一は、俺のこと殴らないー。」
「当たり前だろ。殴ってもお前気持ちよくないもんな?」

暴力で屈服するのは痛いだけだ
押し倒したら、精神的にもやられるだろ?
そーゆー苦痛の顔が好きなんだよ

「なんの話だったっけ?・・・ね、ビー玉なんで汚いの?」
「戻るな、話が。お前、もー平気なの?ほんとに?」
「・・・真一いるから、それでいい。。。」
「今のムービー撮らせろ。可愛すぎだ!ちょ、もう一回言って!」
ピピッ

「んー・・・ビー玉なんで汚いの?」
「っ、お前のケツに入ってたからだろーが!!」
バシっと叩く

ばか、それじゃねーよ

あ、泣く・・・

俺はそのあと完全に酔っ払った純平の機嫌を取りまくりながら、家に帰った。








ストーリーメニュー

TOPTOPへ