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S×強気で恋になる

第43章 哺乳瓶

「あいつらかなりモメてねぇー?」
「いや・・・いつもあんな感じですよ。」
「片瀬さん、真ちゃんがいっつも迷惑かけてねぇ?ごめんなー、あいつ性格鬼だからさー、」
「いえいえ。」

和也さんって優しいな、
そんなことを思いながらケーキを見る

暗闇の中でローソクの火がユラユラしていた

ガチャー

「誕生日おめでと。」
「え!?はぁ!?・・・和也?雅史と片瀬?・・・悠二さん?!」
パッと後ろを振り返られる

「な?いいことあったろ?誕生日来週だけど、みんなで今日は騒ごうな。」
「・・・っ・・・・・・」
「あー、純平が男泣きしてる。やべー、かわいーじゃん」
雅史が気付いて茶化す

「っ、泣いてねーよ!!消していーのか?」
「あぁ。消せ。」

可愛いーな。
こんなむさ苦しい男の中で、お前だけ可愛いぞ。

パッと電気をつけ、料理が飛び込んでくる

「やべ・・・まじ、嬉しい。」

施設のときは月ごとでまとめて誕生日会だし、養子先ではプレゼントもらうくらいで、こんな会はなかったし。
高校から一人暮らしだったから、それこそケーキなんてカットケーキたまに食べるくらいだった。

大人になってからは、誕生日言うとプレゼントがやばいくらい届くから、いろんな日にち適当に言ってたし

こんな風にしてくれたら


涙でる


っーか、


岡崎が今朝めちゃくちゃしたことも


許してしまう


ケーキにローソクついてた・・・



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