
S×強気で恋になる
第45章 残業
「うわ、すげー・・・、え、このお弁当箱俺の!?」
「らしーぞ。食え、な?」
俺がお前のために作ったからな
すげー笑顔で食ってくれると嬉しい
表情ころころ変わってガキみてーだな・・・
俺の作った弁当、んなにうまいか
やべぇ、俺の中で今付き合ってるみてぇ
中野部長みたいなデブハゲにはゆずらねぇ!!
「・・・うまい。お前最高だな、んな彼女いて・・・。」
いねーけどな
そー言ってくれると嬉しいよ
俺、純といたらどんどん純のことが好きになってたまらなくなる。
お前が誰とキスしてたのか
知らねーけど
昨日なにがあったのか
わからねーけど
純を最後に手にするのは俺だ!!
毎日お弁当作ってやるからな
俺の味、覚えろよ?
そのあとしょーもない話をしながらオフィスに戻り、俺たちは午後の業務をこなした。
定時が過ぎてエレベーターに乗ると
中野部長も乗り込んでくる
っ、こいつ!!
「あ、横山君。君、昨日どーやって帰った?もー困っただろ。私が怒られた。責任とってもらうからね。」
「いい加減にしてください。僕にその気はありませんので。」
「ここで襲われたいのかね。一階のエントランスでみんなに見られたいか?」
「っ、やめろ・・・。」
「もー、私にタメ口なんて。正式に付き合ってもないのに、照れるだろ。純はかわいいな。」
「下の名前で呼ぶなって!だいたい怒ってんだろ!?ざけんな!!ちょ、返せ!!」
鞄の中から財布を取られる
「返して欲しかったらついてこい。純ともっといちゃつきたいんだよ。」
このじじい!!!
クレジットも保険証も免許もキャッシュカードも全部入ってるし・・・
定期も財布ん中だし・・・
くそ・・・
も、早く腕治れ
こんなデブのいいなりなんて
情けなくて泣ける・・・
