S×強気で恋になる
第45章 残業
「純平。そわそわすんな。落ち着けよ。んだよ、その顔!!」
純平は先ほどのが恥ずかしいのか、ウロウロしたりとりあえずキッチンの周りを動き回っていた。
「うるせーよ!!・・・さっきのは忘れろよ?!」
「心配かけたくないーって泣いてたこと?」
「ちょ!!!うぜー!!お前もあんな親父にヤられたら分かるよ!お前性格わりぃ・・・」
「親父にヤられて、山に置いてかれたのか?・・・お前映画じゃねーんだから、もうちょっと抵抗しろよ。おもしれー」
っ、笑ってるし!!
他人事か!!
・・・でも、変に同情されるより
なんか気を使わなくていいな
っーか、そこまで読まれてんのかな
お前すげーエスパー・・・
「だからエスパーじゃねぇって。ぼやぼや考えんな!!ほら皿運べ」
「・・・怖いって。うわ・・・うまそー」
「俺昼飯食いそこねてから、腹減ってたんだ。だから、グラタンにハンバーグ。お前昼なに食べた?」
「俺はー・・・」
お弁当って言ったら殺されるかな
何食べたって・・・えーっと、、、
「おい。嘘・・・つくなよ?」
さっきと全然違う目つきで睨まれる
怖い
「小鳥遊の彼女が作ったお弁当・・・明日も作ってきてくれるって。」
「そーか。浮気すんなよ?ほら、コップだせ」
お弁当だぁ!?
ぶっ殺すぞ、こいつ!!
その弁当、小鳥遊が作ってるオチじゃねーだろーな
くっそ、お仕置きしてぇ
でも、正直に言ったから
今日だけだぞ我慢すんの
人の弁当食うのも禁止だ!!
んな何入ってるかわかんねーもん食うな!!!
「純平。怒らないからよく聞け。返事は?」
食器棚からコップを片手で出していた純平に言う
「・・・はい。え?なに?」
「人の弁当食うの禁止。何入ってるかわかんねーだろ。食ったらお仕置きな?お前毎食写真送ってこい。」
えー・・・
まためんどくせールール作りやがって・・・
「・・・わあったから、キレんな。も、めんどくせー」
「マダムに抱かせるからな。小鳥遊の弁当食ったら。」
「ぜってー無理!!ちょ、早く食べよ。な?」
「あぁ。あ、酒呑むか?」
「・・・疲れてるから酔っ払う。いらねー」
「そうか。俺だけ呑むかな。」
うまそーなワインだなー・・・
「半分、半分くらいなら呑む。」
「酔っ払っても知らねーぞ?」
そういいながら乾杯をし、なんだかんだ楽しいひと時を過ごした