S×強気で恋になる
第46章 両思い?
「おい。起きろ。お前いつまで寝る気だ。」
「・・・んー、今何時・・・?」
「8時半だ。」
「えっ!!!ちょ、なんで起こしてくれねーんだよ!!!っ、・・・おい、7時じゃねーか。」
「うん。お前なかなか起きねーから。早く着替えろ。」
っ、くそー・・・
朝から焦った・・・
唇いてぇ・・・
切れたのかな・・・
「朝からすげーな。うわ、フルーツサンド?」
「あぁ。好きだろ?こーゆーの。」
昨日ヤリすぎたからな
お詫びだ。それ食って忘れろ
「俺初めて食べる。テレビで見たんだけど、男でんな店入れねーし、買うのも恥ずいし・・・っ、うま!これ、まじうまいじゃん!!」
口のはしに生クリームついてるし
無邪気なガキかって
「じっとしてろ。」
「は?・・・っちょ!!」
顔が近づいたと思ったら、口の横を舐められる
「こぼさず食えよ?」
低い声で耳元で言われると
なぜかドキっとした
っ、なんで、俺、今ドキッとした!?
俺ほんとに変だ・・・
「今日何時にヘアサロン行くんだ?」
「ん?18時に予約してるから、それまでだけど、やっぱ来るの?」
「当たり前だろ。迎えに行くから、会社から動くなよ。返事は?」
ゴクっと紅茶を飲み込む
「・・・わかった・・・・・・。ちょ、頭撫でんな!お前俺のことガキだと思ってるだろ!!」
「当然だ。すぐ怒鳴るし、ムキになるし、強がるし、アホだし。お前本当に成人して大学卒業したの?」
「っ、うるせーな!!てめー、まじぶっとばすぞ!!」
「はいはい。ぶっとばすって片手で?へぇー。ほら、遊んでないで、早く行け。」
ー!!!
ムカつく!!
バッと鞄をとり、俺は玄関にズカズカと歩く
「おい。忘れ物。ほっぺにちゅーは?」
「しねーよ、バカ!!もー知らねー!!」
ガチャンー
と閉まるドアを見つめる
あいつまじで、最近可愛さ増したな
色気もムンムンだし
首輪つけるか、本気で
さ、俺も仕事行くかね
簡単に食器を洗い、家を出た