S×強気で恋になる
第47章 俺の甘え方
頭痛い・・・
昨日打ったとこたんこぶなってっし
ふざけんなよ・・・
にしても満員電車って毎朝だりー
わっ、ちょ、押すなよ・・・
左側のつり革持たれると、俺右手使えねーからつり革持てねーんだよ!!
くそ・・・
暑い・・・
乗るのたかが20分だけど、通勤ラッシュはんぱねー
前までそこまで思わなかったのに
岡崎が車で送ったりするから
そっちの快適さ覚えちまったじゃん
っーか、さっきから
後ろの人・・・
俺のケツ触ってる!?
いや、勘違いが?
モミッ・・・モミッ・・・
いや、俺揉まれてる!!!
っーか、なんでだよ!!
俺・・・男なのに・・・っ!!
「っ、やめて・・・くださ、っー!!!
ぐわっと大きく車内が揺れて
みんなが揉みくちゃになる
っ、くそ・・・
だれだ!?
とっ捕まえてやる!?
そう思っているのに後ろを向くことができない
サワサワと触っていた手が前にきて
なんとジッパーをおろし始めた
ちょちょちょ!!!
左手がつり革の状態で人が混み合っているため、手をおろして阻止することできないし、ギプスと三角巾でどの手が俺の前を触っているかも見ることができない。
っ、やべぇって!!
くっそ!!
グンっと身体よじって避けようとすると
隣の若い女の人に見られる
見られるのも恥ずかしいって
わっ、こいつ、ふざけやがって!!
スルスルっと下着越しにモノをなぞられる
っ、くそ
気持ち悪ぃ・・・
「・・・ちょ、やめてください!!」
小声で言うが誰も見向きもしない
みんなイヤホンしやがって
あと一駅なのに!!
くそ、早く着け!!
っ、こいつ、やめろ、って
下着の割れ目からスルスルっと手が入り直に俺のものを握られた
まじ!?
やめろやめろ!!
「っ・・・ん・・・はぁ・・・はぁ・・・っ」
先走りが出たあたりで
手は離れジッパーがあげられる
っ、危ねえ・・・
泣きたいっ・・・
俺男なのに、痴漢・・・された・・・
抵抗できなかったし・・・
扉があくと同時に大量の人が流れ出る
どいつだ?!
俺の後ろにいたやつ!!
っ、わかんねー!!!