S×強気で恋になる
第48章 小さな亀裂
ポツ・・・ポツポツ・・・
ザアアアアアアアーーーーーー!!!!!!
「うわ、大雨ですね・・・。岡崎さん、これから仮眠ですか?」
「いや、晩飯食ってからだ。お前は今日夜までか?」
「はい。車で帰ります。早く食堂行きましょー」
「・・・・・・あぁ。」
雨か
あいつ大丈夫かな
もう家か?
傘さすの下手だから
片手で鞄と傘持って
濡れてねーといいけど・・・
濡れたらすぐ風邪ひくし
あ、ちげーや・・・
あの男がいるから
別に俺が心配するこたーねぇ・・・。
はっ、と笑う
「なに笑ってるんですか?何食べよっかなー。あ、岡崎さん今日は何作り置きしたんですか?いいなー、純平。っぐ、く・・・るし、って・・・!!!」
「あいつの話するなったろ!!!」
ぐっと力を込められ、そのまま払われる
「っ、ゴホッ・・・コホッ、ゴホッ・・・!!」
「・・・わりぃ。俺今イラついてる。晩飯・・・いいや、ごめん」
岡崎さん本当にへん
あー、苦しかった・・・
俺は親子丼食べよー・・・
ちらっと外を見る
雨すげーな。
ちょっと寒いし
よかった今日車できて
そんなことを思いながら、エレベーターに乗り上に上がる岡崎さんの後ろ姿をみた
っ、・・・くそ、イライラする
俺のモノが他の手を求めたことも
俺がお前のために作った料理を
皿ごと捨てられていたのも
ネックレスとったことも
付き合ってられないってメールきたことも
何で俺じゃねぇ!!
俺にどーしろって言ってる!!
最初は純平がメールしたんじゃないと思ってた。けど、あいつが気持ち良さそうに知らない男と重なって寝ているのをみて、そんな気持ち吹き飛んだ。
結局お前は
最初っから最後まで
俺が嫌いで怖くて変態だと思ってたんだろ
寝よ・・・
仮眠室に入り俺はそのまま眠りに着いた