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S×強気で恋になる

第48章 小さな亀裂

病院ほんとは携帯だめだけど、
ごめんなさい

ちょっとだけ、かけます

そう思いながら携帯をならす


プルルルー

とワンコールしただけで岡崎が出る


「お前にしては、気付くのはぇーな。上出来だ。電話切るぞ。今から行く」

ツーツーと電話が切られる

いつもより声が冷めてたな
まあ、いいや・・・
待ってよ

頭痛いな
昨日なんでここに来たか覚えてねーや・・・


スーっと横扉が開けられる

スラッとして俺より背が高くて
顔が綺麗で
ドス黒いオーラの岡崎が俺を見下ろしながら
近づいてきた


怖い・・・
でも、目の前にきたら抑えられねぇー!!!

「具合は?」

っ、声、震える

「・・・へーき。あの、さ、ごめんな・・・俺が何かしたなら謝るから、・・・さ、黙って・・俺から、っ、いなくならないで・・・くれっ、」

「泣くな。お前あの男がいるんだろ。」
「小鳥遊はなんかわかんねーけど、寝てたら家にいて、飲んで、眠いから寝たら朝だったんだよ」
「・・・メールした?」

なんでこいつこんなに
よそよそしいんだよ・・・

「・・・し忘れたって、メールしたろっ?・・・お前が、飯・・・作ってくれなかったし、っ、メモもっ、なかったから・・・怒ってんだと、思って・・・」

いつになく素直になって
泣きながら言われる。すっげー可愛い・・・

「怒ってる。っーか、何?車の前で待たれても迷惑なんだけど。ほんとガキのすることだよね。」

わざと、俺が謝らなきゃいけなかったのに
こいつを追い詰めてしまう

「・・・・・・お前と・・・話したかった・・・から。黙っていなくなると、・・・会えなくなるの・・知ってるから・・・っん・・・く。も、いい、・・・寝る」

でたよ自己防衛
寝るなっつーの

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