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S×強気で恋になる

第48章 小さな亀裂

さっ、と岡崎がクローゼットの中に入る

まじかよ、全裸で俺一人にする気・・・!?

「・・・純?」
聞き覚えのある声がした

小鳥遊!?
岡崎がいるのに、なんでお前が来るんだよ!!
だいたい、いつもより優しく
まあ、まともに
俺たち愛し合ってたのに
邪魔すんなよ!!!

「ちょ、なんで鍵持ってんだ。それ置いて帰れ」
「一人?」
「・・・うん。なぁ、鍵置いて、本当に今日は帰ってくれ。それ、他に渡す人いるから。」

「それって、真一?」

っ、そうだよ!!!
真一にって言わなきゃ、岡崎怒るだろーな・・・
も、やだ
クローゼットから半端ない威圧感じる・・・

っ、なんでこんな恥ずかしいこと

「っ、そーだよ。真一に渡すやつだから返せ。」
っ、言ったぞ!!
聞いてた?岡崎!

「じゃあ、俺が持っててもいいじゃん。なぁ?どこが好きなの真一の。」

っ、こいつらグルかー?
こんな恥ずかしいことばっか言わせやがって

「全部だよ!もー、いいだろ?!帰れよ!!」
「俺にしときなよ。・・・そんなこと言わされてんだろ?俺がそばにいてやるから・・・な?俺にしろよ」

こいつ、しつこいな!!
片瀬級に自己中だし
帰れって何回言えばわかんだよ!!

「ちょ、も、話が見えねぇ。とりあえず、鍵をおけ。んで、帰れ。」
「心配してるだけだろ。純の横ダーイブ!!」

っ、あ、おい!!!
バフっと横に割り込んできた小鳥遊から逃げるように立ちあがる

前は右手がギプスだったから、この時点でヤラれていたが、今はすぐ立ちあがることも抵抗することもできた

「・・・純の体、綺麗ー。全裸だったの?俺のこと本当は待ってたんでしょ?」

っ、も、限界!!
岡崎、こいつにガツンと言って!!!

そう思ってクローゼットをあけると
岡崎は怒りを通り越したのか
ニヤついていた

怖い

こいつ召喚したの間違いかも・・・

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