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S×強気で恋になる

第49章 自由?

一人残された寝室で
泣きそうになり、シーツに顔をうずめると
岡崎が戻ってきた

「ほら、こっち向け。ご褒美にキスしてやる。」
「いらねーよ・・・も、あっちいけ・・・」
「・・・んだよ、可愛くねーなぁ。いつまでもクヨクヨすんな。男だろ?あと、寝るなよ、飯作るから。」
「クヨクヨじゃねーよ!!怒ってんだよ!!」

はぁ・・・
お腹気持ち悪い・・・

嫌いなのに
鬼畜なのに

岡崎を頼るし
岡崎を欲する

この気持ちって本当に恋であってんのかな

でも、あいつが機嫌いいとき好きだし
喜ぶことしてーって思うし

やっぱ好きなんだと、思う・・・多分・・・

あいつに変な性癖なけりゃ
完璧なのになー

和也みてーに優しかったらなー




ピリリリリー

ー岡崎和也

わ、和也!!
今考えてたからかな?!

「もしもし・・・」
「おー、純平。お前この前倒れたらしーな。何やってんだよ、心配させんな。もう体調平気なのか?」

・・・優しい

「あぁ。ありがとな。で、用件はなに?」
「いやぁさ、土日お前の家泊まるんだけどさ、なんかしたいことあっかなーって。暇だろ一日中、家にいたら」
「泊まり?なんで?岡崎は?」
「あいつ出張だろ。聞いてねーの?で、たかなし?か、なんかわかんねーけど、お前一人にさせたくないんだと。丁度俺も暇だし、お前の監視を買ってやったわけよ。」
「監視って言うな・・・。知らなかった・・・。どこでも、いい。」
「はぁ?候補ぐらいあげろよ。んじゃ、俺が適当に考えとく。それでいいか?」

ーおい。だれと話してる。
ー!!和也だよ!
ーかせ!!

そんなやりとりが
受話器越しに聞こえる

「なんだよ真ちゃん、相変わらず怖いな。んなじゃ、奪われる前にお前から逃げられるぞ。泊まり行くって言っただけだって、」
「うるせーよ!」

ーほら、純平。和也だ

!!!
だから和也ってんだろーが!!!

俺がむすっとしていると、
ポイッと携帯を投げ返された


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