S×強気で恋になる
第49章 自由?
俺から逃げられたら困るな。優しくしてーけど、腹立つからなー。そんなことを思いながら、純平を見ると、むすっとしながら、落ちた携帯を拾っていた。
「もしもし・・・」
「お前も大変だな。俺の弟だと思えねーくらい怖いからな。気をつけろよーってな、はーい、じゃまた」
「・・・。じゃあな。」
プチっと携帯を切ると
岡崎が和也と何話したか知らねーけど
ニコニコしながら立っていた
気持ち悪っ!!
「純平。おなかすいた?飯あとちょっとだから、待ってろよ?」
「・・・和也のマネすんな!!気持ちわりーって!」
っ!!ムカつく!!!
優しくしてやってんだろ!!
我慢だ俺。逃げられてたまるか。
キッチンへ向かうと、純平も後ろをついてきた
「え?そーか?これ、俺の素だぞ?もー純平忘れっぽいな。ほら、お菓子でも食べろ」
怖い・・・
さっきと全然ちげぇ・・・
お菓子普段こっそり食べてたら
見つかって怒られるのに
あいつから渡してくるなんて
きもい
ビリッと開けてチョコレートバーをかじる
うま・・・
さっき、食いもんじゃねーもん食わされたから
これがめちゃくちゃ美味しく感じる
パクパクと食べ
すぐになくなる
もう一個食べよー
そうおもって、キッチンへいき、
俺専用のおやつの缶を開けようとしたところで
伸ばした左手を掴まれた
「調子のんな・・・飯食えなくなんだろーが!」
「!!!冗談だよ、いらねって、も、離せ!」
「ったく、油断もスキもねーな。ガキか。・・・・・・純平、箸並べてくれる?」
「・・・だから、和也のマネすんなって!!おれがやりづらいだろ!!」
何が並べてくれる?だ
いつも、並べろ!!とか
ぼーっとすんな、箸がねーだろ!
とかなのに・・・
こいつふざけてる、本当