テキストサイズ

S×強気で恋になる

第49章 自由?


箸とコップを並べながら
フライパンを片手にしている岡崎をみる

なんか最近遠く感じる・・・
うまく言えねーけど

俺、本当にペット程度なんじゃねーかって
ボール拾うのとか
足で腹踏まれたりとか

なんかそーゆーの

嫌なんだよな・・・
昔思い出すし・・・


かと思ったら、
めちゃくちゃ好きって言いながら抱いてくれたり
俺のこと褒めてくれたり

わかんなくなる


はぁ・・・
これでいいのかな・・・


パッと目が合う
サッとそらしてキッチンへ皿を運ぼうと戻ると岡崎が手を止めた

「・・・おいで。んな顔すんな。お前顔にでるタイプったろ。ほら、はやく」
「・・・うん」

ギュッと抱きしめられる

っ、すっげー安心・・・する
こいつの匂いも・・・
体温も優しい手も

「純平。飯にするぞ。」
「え・・・うん・・・・」
「もー、ちょっとこーしてたいわけ?しゃねーなぁ。」

だって・・・
んなに優しく抱きしめられたの
園長ぐらいだから

なんか
恥ずかしいけど

すっげー落ち着く


「今日はタンドリーチキン。うまそーだろ?」
「あぁ。おまえが作ったんなら美味いよ」
「・・・俺のこと口説いてる?」
「そーじゃねーよ・・・も、いい、飯食べよ」

するッと腕から離れていく
そして両手で皿を運んでいく後ろ姿をみる

可愛いな
抱きしめて顔近いと
顔が綺麗すぎてじっくり観察したくなる

にしても、

餓鬼みてーに
不安そーな顔すんなよ


小さいときから
好きって言われたリ
抱き締めてもらったり

そーゆー愛を注いでもらってねーから

ある意味飢えてるよな、愛に・・・

しっかり注がなきゃな・・・
いじめてばっかじゃ、こいつが俺にこころフルオープンしてくれなさそーだし

まだまだ昔のこと
俺一切知らねーし

「岡崎ー、おまえこそ考え事すんなー。飯はやくー、座ってー」
「あ?慌てんな。ジャーン今日は刺身つきだぞ。」
岡崎が冷蔵庫から有名店の刺身盛り合わせをとりだす

「まじ!?やったー!!!おれ、サーモン!!サーモンが好き!!」
「・・・もっと高い魚食え。うまいぞ。ほら、・・・いただきます。」

さっき抱き締めたからか?
やたら笑うしよく喋る・・・

単純
可愛い



ストーリーメニュー

TOPTOPへ