テキストサイズ

S×強気で恋になる

第50章 お互いの確認


来なきゃよかった

たくさんの人ごみの中をかけわけ、すみのベンチで休憩する。
和也はレジに並んでいた


プレゼント、結局あいつが好きなブランドのキーケースにした

結構高いな

まあ、普段金使わねーからいーけど
さすがに現金は出せなくて
二回でカードを切った

急な出費があったら困るからな

はぁっとため息をつくと、
目の前に人が現れた


「純!!お前こんなとこでなにしてんの?」
「小鳥遊?なにって買い物・・・」

高級店の紙袋もってんじゃねーよ!!
それあいつにプレゼントか!?

腹立つな

「連れ、いんの?」
「あぁ。レジしてる。なんで?」
「兄貴の実験の被験者、今日やらねー?謝礼3万だって。」
嘘だけど、お金あげるから来い!!

「3万!?んなにもらえねーよ・・・。それに、連れいるって。」
「2時間で終わるし、ダメならいいんだけど。」
お金にもっとなびくかと思ったら
余計に微妙な顔したな


えー?!
謝礼はもらえねーよ、んなに

でも、困ってんなら被験者ぐらい
やってあげてもいいし・・・

やるんだったら岡崎いないときじゃないと
できねーか

うーん

「わりぃ、待った?・・・って、誰?友達?」
「初めまして。純の同僚の小鳥遊と申します。」
「あぁ、会社の。俺は和也で、こいつの友達です」

微妙な空気が流れる

「あの、こいつ3時間くらい借りていいですか?夜、自宅まで送るんで」
「え?あー、純平が行きたいって言うなら」

え、まじか・・・
どーしよ・・・

でも、岡崎いるときに小鳥遊に無理矢理連れてかれて一緒にいたら、俺殺されるよな。。。

今しかないか

「ちょっとだけ、な。和也は平気?」
「あぁ。なんかあったらすぐに連絡しろよ?」
耳元でささやかれる


うん、わかった

その言葉を目で伝えて
俺は和也と別れた

ストーリーメニュー

TOPTOPへ