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S×強気で恋になる

第52章 気持ち

ピンポーン

「純平、今手離せない。出ろ」

ピンポーン

早く出ろよ
そう思って廊下にいくと
純平が後ずさりをしていた、

「どーした。」
「っ、いや、出ないで」

純平が俺の後ろに回って、背中のシャツを掴む

はぁ?っと思いながら穴を覗くと
外に小鳥遊がいた


あーもー、純平のことビビらすなよ

「出るから。お前、俺から離れるなよ?紐かせ、紐。」
「紐?」

首をかしげながら、いっつも純平を縛っている紐を持ってくる

それを片手に純平をリビングに隠し玄関を開けた。

「なんの用?」
「おまえじゃない。純は?俺の奴隷が迷惑かけたな。返せ、俺に!!!俺のだ!!!」
「入って探せば?」

そう言って招き入れ、後ろに回り込んだ隙に両手を縛り上げた

「おい、やめろ!何の真似だ!!!警察に言うぞ!!」
「何の真似って、お前の真似だ。お前、今から俺の奴隷な。」

歩けよ、と言う風に後ろから蹴る

リビングにいくと純平が
植木鉢の後ろにいた

それをみて、小鳥遊をどうしてやろーか考えていた俺の思考は和らぐ

というか、笑ってしまった

「純平、っ、あんま面白いことすんな。っ、笑かすな」
「おい、純!主人が縛られてるだろ!!!援護しねーと、てめ、ぶっ殺すぞ!!!」

小鳥遊が叫び出したので、その辺のタオルをくちにいれる
「奴隷は喋んな。・・・純平さ、さっき植木鉢の後ろで隠れてた?そんな怖い助けてって顔で植木鉢の後ろって。もっと他に隠れるとこ、あんだろ!!おもしれーな。」
「っ、ここしか、思いつかなかった、から、っ、小鳥遊縛るの、やめろ・・・」

っ、平和主義者め
そんなんだから、好き放題されんだよ

こいつが可哀想?
同僚だから?

んなもん関係あるか

そーやって我慢したって、お前はこいつに裏切られる

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