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S×強気で恋になる

第17章 車内での躾

車は郊外へと走っていた。

純平はかなりご機嫌で、鼻歌まじりにいつもは喋らないことをベラベラと話した。
俺が反応しないと、
「なー、聞いてるー?」
としつこく聞いてくる。

「お前、ガキだな。酔っ払ったら中身小学生じゃねーか。学校から帰ってきた子供じゃあるまいし。」

「・・・学校から帰ってきてー、喋ったことねーからわかんねー。なんだそれー?」

本当にわからないのか、純平は首を傾げる。

「お前、両親とかいるだろ?そーやってなんでも話したろ。」

突然俯き、外を見る。

「ーー。あー、ね。俺、施設だしー、引き取られて捨てられてを繰り返したから、両親ってのいっぱいいてー、で誰もいなーい。」

ギュルルキキッー


俺は端に車を止め、
純平を抱きしめた。

相手は大人。そんな傷、いつもは見せない。
不幸そうにしてるわけでもない。

明日には記憶がないかもしれない
だけど、今酔っ払ってるこいつは
本当に小学生みたいで。
今にも泣いちゃいそうで、
ただ抱きしめた。

「やめーろーって。そーゆーの困るんだよ。」
「お前は俺のモノだからな、大丈夫だ。」
「お前ー、飯はうまいー。けど、変態じゃんー。真一鬼畜ー。」
「お前、俺のこと誘ってんのか?辛いこと忘れさせてやろーか?」
「やっー、めろっ。俊哉。」

誰だ俊哉って。
さっきの男か?
こいつの中に俊哉がいるのか?

俺の理性は崩れ去った。


ダンー

「いって・・・なにすんだーっく・・はぁんんっ」

俺はシートを倒し、純平にのしかかり、キスをする。
狭い車内とシートベルトで固定されている純平を上から見下ろすと、とても卑猥で俺の雄に火をつけた。

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