S×強気で恋になる
第53章 新鮮
また来てね
とマダムと抱きしめあっている真一をチラッと見る
早くしろよ・・・
こんなとこ、いたくねぇ
っーか、あいつ絶対媚薬禁止!!
ケツが痛くてしょーがねぇ
全身怠いし、筋肉痛だし
っ、先車の前で待ってよ
そう思ってカツカツとゆっくり階段を上がると
真一が追いかけて来た
「先に行くなって。こんなゲイだらけのとこで俺から離れるなよ。襲われたらどーする」
「っ、・・・早く、しろよ・・」
「あ?マダムと抱き合ってて、妬いた?大丈夫、俺はお前一筋だからな。こんなに愛してるのにまだわかんねー?」
狭い地下階段でガッツリ肩を組まれる
っ、も、一筋すぎて
どっかいってくれって思うぞ
「真一さ・・・今までその・・・男と付き合ったこと、ある?」
前もエロいことさせられそーになって
拒んだら、他の人とやるから
お子ちゃまなお前とはやらねーとか言われたし
俺の前、誰と付き合ってたんだろ・・・
「俺どんだけいい男だと思ってんだ。このルックスで医者だぞ。そりゃあ、寄ってくる男は数しれず・・・」
「・・・あっそ。」
「なんだよ、お前だって男女問わずヤリまくってるくせに・・・・」
「・・・。」
はっと口を閉じる
言い過ぎだ。
こいつは昔の女達も俊哉が金で連れてくるから拒めなくて、この前の男達もレイブされたにすぎねーのに
ヤリまくってる・・・ってことはねーな
俯いている純平に声をかけようとしたら純平が口を開けた
「どーせ俺は汚ねぇよ。もー触るな。」
「言い過ぎたな。ごめん。汚いわけあるか、俺で除菌してやってんだろ?・・・腹減ったろ。うまいパン買って帰ろうな。午後から俺と和也と会社行くんだろ?」
「・・・・うるせー」
ごめんごめん、ほんとに何も考えてなかったんだって
失言だった
純平は無言のまま車に乗り込んだ
大事に思ってる
こんな綺麗な奴他にいるか