テキストサイズ

S×強気で恋になる

第53章 新鮮


「泣きそうな顔してんじゃねーよ。可愛いな。」
ぐしゃっと真一に頭を撫でられる

「やめろ、人に見られる・・・」
「純平花束似合ってるな。真ちゃん、今日はお祝いでもするか。」

和也がそう言って俺の頭を撫でようとする

っ、やめろ

真一が怒る・・・
昨日は酷い目に合ったんだ

さっと避けると和也に怪訝な顔をされた

無言で歩いていると、真一がトイレに立ち寄り
廊下で2人きりとなる


と、黙っていた和也が話し出した

「歩き方へんだし、真ちゃんにお仕置きされたんだ。だからって、あからさまに避けるのやめろ。」
「・・・俺、お前のこと好きだけど・・俺の兄貴ぐらいで・・いてほしい・・。真一怒ると・・怖いから」
「うん。じゃあ、弟並みに俺に甘えろ。な?俺を避けるな。俺には弱さみせていいんだからな?」
「・・・うん。わかった・・ありがとな」

「・・・何がありがとうなんだ。すぐ尻尾振るな。和也、いくら兄貴でもこいつと次ヤッたら縁切るからな」
「俺のセリフだ。次純平泣かしたらお前、縁切りするからな。」

・・・2人ともやめろ
てゆーか、身体痛いし怠いし
ケツ痛いし


俺の用事は済んだから
もう帰りてぇ・・・
こいつらとフロア歩き回るの
目立つし、女うるせーし
も、疲れた・・・


そう思って真一と和也の後ろを俯きながら歩く
と真一が俺の方をチラッと見て
腰に手を回した

「・・・帰るか。どんな会社かわかったし、和也他に用事はあるか?」
「あー、だいたい終わったな。俺、一旦会社戻るから、真ちゃん先に帰ってて。お前の家でお祝いでいいよな?酒飲みてーし。実家にも寄って、いいワイン持ってくよ」
そういいながら、和也が鞄の書類を確認しだす。

「そうだな。俺はつまみと晩御飯作っとくよ。じゃ、俺たちエレベーター乗って下いくから。じゃーな」
「・・・和也またな・・」

エレベーターに乗り込むと、
疲れが一気に俺に祟ってきた

今日飲み会か・・・
なんか身体だりーな
昨日ヤリすぎたからかな
ケツ痛いし

はぁ・・・


「純平、ため息つくな。疲れたか?」
「・・・ケツいてー・・・だけだ」

誰のせーだ、誰の!!!


なんか、ほんとに疲れた






ストーリーメニュー

TOPTOPへ